私は近所の音楽教室でヴァイオリンを習い始めたのをきっかけに、クラシック音楽を聴いたり、ヴァイオリンを弾くことがだんだん好きになり、次第に専門的な教育を受けるようになりました。自分の思い通りに演奏することはずっと難しく感じていました。それは単に技術的に思い通りにいかないというだけでなく、何か自由に思い通りに表現できない、音楽が自分の身体から湧き出るような感覚になれないという思いがどこかにありました。

大学時代に「西洋音楽を勉強しているのだから、旅行でもいいから一度はヨーロッパへ行っていらっしゃい」と恩師に強く勧められたこともあり、大学の奨学金を得て、初めてオーストリア・ザルツブルクの講習会に参加しました。これが私の初めての海外経験でしたが、海外での生活やレッスンに心地よさを感じた私は、その後もイギリスやドイツへ短期留学を繰り返し、最終的には正式に英国王立音楽院を修了することとなりました。

言語や文化の異なるたくさんの仲間と西洋音楽の本質を深く学んだ経験は、何ものにも変え難い貴重な経験でした。日本人の歴史的背景には西洋音楽の要素はありませんので、やはりその場に身を置いてみなければ感覚を掴みづらいことがあるかもしれません。ロンドンでの留学生活を経て、少しずつヴァイオリンを演奏することが日常生活と共にあるごく自然なこと、という感覚の変化をもたらしたように思います。音楽は文学や建築などど共に文化として育まれ、私たちの生活の中に生きていると実感できるようになりました。

子どもから大人まで年齢を問わず、演奏することを心から楽しめるように、生徒さんそれぞれのレベルに合わせて丁寧にレッスンをいたします。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

以下、私のプロフィールに記載の通り、日本及びヨーロッパで研鑽を積んでまいりました。現在でもプロのヴァイオリニストとして活動を行っており、直近では、秋篠宮佳子内親王殿下ご臨席のもと演奏もさせて頂きました。

初めてヴァイオリンを持つ方から専門的な勉強をする方まで幅広いレベルの方を丁寧にレッスンさせて頂きます。

【プロフィール】

東京音楽大学・同大学大学院修士課程を経て、英国王立音楽院修了。

東京音大在学中、同大学短期留学奨学生としてザルツブルク・モーツァルテウム国際サマーアカデミー及び英国王立音楽院にて研鑚を積む。また、ライプツィヒ国際音楽アカデミーに奨学金を得て参加し、ライプツィヒ弦楽四重奏団によるマスタークラス及びトーマス教会コンサートで演奏。ロンドンマスタークラス修了。

51st Collegium Musicum Schloss Pommersfelden Music Festivalに招待され、オーケストラ・室内楽コンサートシリーズに出演した他、東京音大主催ソロ室内楽定期演奏会、京都国際音楽学生フェスティバル、Charterhouse International Music Festivalガラコンサート、Lake District Summer Music Festivalメニューインコンサート、カークビーマーケットデイリサイタル等に出演。第４回全日本芸術コンクール第3位。トリトン･アーツ･ネットワーク主催アドヴェントセミナー2009コンサートミストレス。

現在、ソロ・室内楽・オーケストラ等幅広く演奏活動を行う。

ヴァイオリンはピアノと違って自分で音程を作る楽器です。ヴァイオリンの演奏方法だけでなく、正しい音を聞き分ける力、ドレミで歌える力、楽譜を読む力を養います。

その為、音感の訓練を含むソルフェージュ（＝楽譜を読み、正しい高さとリズムで歌うこと）全般の指導を重視します。

専門的に勉強する方でなくても、自力で楽譜を読んで弾けるようになると音楽の世界が広がります。

レッスン室は防音完備の専用ルームです。

弦楽器に適切な音響設計をしているため、音響に優れ、音程やニュアンスも聞き取りやすい演奏環境が生徒さんからも好評です。